レビュー

昨日は久しぶりにタクシー帰り。システムが変わってから初めての最終退出だったので、ちょっと勝手がわからず。


いろいろあったけど遅くなった一番の理由は久し振りに顧客提出用の資料作成をしたから。Yマネージャーからのオーダーでした。なかなか軸にそった情報が集まらず、フレームワークに落とし込むのに苦労したが、まあそれはいつものことといえばいつものことだからいい。


資料作成後にYマネージャーのレビューを受ける。相変わらずの鬼レビュー。お叱りをうけるわけではないが、「解析」が細かい。大まかな流れはフレームワークで決めておいたものだが、一枚一枚スライドを細かく「解析」していき疑問点があると思わぬ角度から質問が飛んでくる。6割ぐらいは説明できるが、残り4割はその場でローデータを見ながら、用語や意味を確認したり、数字や事例を「どう解釈すればよいか」を確認していく。


途中半分切れそうになる瞬間もあるが、レビューが進むにつれて「情報の確度」や「わかりやすさ」が高まっていくのがわかる。単なるデータだったものに意味が見出され、クライアントに必要な情報になっていく。Yマネージャーに顧客向け資料作成(自己レビュー)のコツをきくと、「一度つくったものを、次は素人の目で見ていく。作っている人は(ローデータを読んで)関連情報を知っているので、無意識にいろんなことを自明と思いがち。ある程度作ったら今度はスイッチを切り替え、『初めての人』の立場にたって分からない点を探せば良い。あとはそれをつぶしていくだけ。それでわかりやすくなる。」とのお答え。


当たり前だけど確かにその通りだと思う(往々にして当たり前のことをできる人が仕事のできる人なのだ)。ただ、敢えていうなら『初めての人』は『最終読者の知りたい事と知識レベルを推し量って』ととらえた方が良い場合もある。しかし、独りよがり病の克服にはまずは『初めての人』の立場にたってというのが処方箋なので、メモしておこう。自分なりのAAR(アフターアクションレビュー)としてね。


あと、厳しいレビューの後には、「ちょいぼめ」という言葉の飴があるのでした。その手には乗らないと思いつつも、ちょい誉められるとうれしいのだった。コンサルタントは上手いね。


今回同僚のKさんは、初めてYマネージャーの洗礼をうけたけど、どうだっただろうか。勉強になったかな。ひと癖ふた癖あって、たまに頭にくるけど、面白い人でしょ。