[情報]情報の組織化

司書の資格を某大学の司書講習でとったとき、「資料組織法」という講義があった。その教科書が何故か会社のデスクにある。教科書における資料組織法の定義は

図書館資料を利用できるように主題等によって配列(配架)し、資料の著者名、タイトル、主題からアプローチする助け(目録など)を整える一連の過程・流れを、資料組織化(organization of materials)という
出所:「資料組織法 第3版」志保田努,高鷲忠美共著 第一法規 1996 1p

(「公正な引用」って手間がかかりますね>北村先生)

となっている。KMの仕事をするようになって、Webサイト上で情報を使い易いように組織化するかを試行錯誤している。資料組織化(配架)の場合、軸は「主題」「著者のアルファベット順」などということになるのだろう。「超整理法」の場合は「日付順」という軸の効用が紹介されていた。

情報の組織化の方法にはどのようなものがあるのか。「情報デザイン入門:インターネット時代の表現術 / 渡辺保史著 平凡社 2001」(何故かはなぞうでヒットしない)では、1980年代の情報デザインの先駆者リチャード・ソール・ワーマンの考え方を紹介して、情報の組織化の方法(基準)は5つだ(しかない)としている。

その基準とは

  1. カテゴリー
  2. 時間
  3. 位置
  4. アルファベット(あるいは五十音)順
  5. 連続量

の5つである。何でもないのかも知れないが、実はこれが目から鱗。これまで、カテゴリ(主題)による情報の分類にこだわっていた部分があったが、なーんだ、アルファベット(五十音順)の方が下手な主題分類よりも、「ニュートラル」(情報デザイン入門)で、利用者が理解しやすいじゃないの。ということに気づかされた。

あと、基準が原則的には5つしかないなら、あんまり悩まなくても済むので素敵だ。